6.「安田」のモノテルペンアルコール 7.3年目の「安田」
6.「安田」のモノテルペンアルコール
 
「安田」のモノテルペンアルコールの値は、実際にどのくらいあるのでしょうか?
平成26年9月、鹿児島県工業技術センターに依頼して、他の国分酒造の焼酎と併せて、調べてもらいました。

 
※閾値とは、その成分の香りを感じ取ることのできる最低値です。(閾値を超えないと、その成分の香りを感じ取ることはできません)

芋焼酎に含まれるモノテルペンアルコールには、リナロール、ゲラニオールなど5つの代表的な成分があります。
リナロールは、閾値が40と一番低いこともあり、いろんな研究が行われ、ジョイホワイト、ダイチノユメ、ハマコマチなどの芋を使うと、値が大きくなるという結果が出ています。

「安田」に注目してみると、リナロールはそれほど高くないのですが、「シトロネロール」の値が、かなり突出して高くなっていることが分かります。この「シトロネロール」というのは、ライチ香にもつながると言われており、「安田」については、このシトロネロールが、独特のライチのような風味につながっているのではないかと、強く考えるようになりました。


7.3年目の「安田」
 
1年目、2年目のいろんな経験を踏まえ、更には、工業技術センターで調べてもらった分析結果なども頭に入れて、3年目の「安田」の仕込みをどのようにすればよいか、考えてゆきました。

自分自身が目指す3年目の「安田」は、1年目のライチにも似た特徴的な風味と、2年目の飲みやすさを兼ね備えた焼酎に仕上げることです。
杜氏・安田宣久と話し合いを重ね、仕込み時期、「蔓無源氏」の芋の熟成状況なども考慮しながら、平成26年10月、3年目の「安田」の仕込みが始まりました。

仕込みの方は、2年目同様、順調に進みました。現在は、平成27年11月頃の発売に向けて、じっくりと熟成中です。発売まで、今しばらくお待ちください。


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