芋焼酎「安田」の独特の風味について

一昨年(2013年)秋に初めて発売した芋焼酎「安田」。
昨年(2014年)11月、2回目の発売でした。
独特の非常に変わった風味が、思った以上の反響を頂きまして、既に完売となっているお店も多いようです。

この独特の風味は、どのように出てくるのでしょうか。

芋焼酎には、他の焼酎にはない、特徴的なさつまいもの香りがあります。この香りは、モノテルペンアルコールという成分に由来し、柑橘香や果実香につながる成分です。

このモノテルペンアルコールの値は、米麹焼酎より芋麹焼酎が高く、白麹焼酎より黒麹焼酎が高い傾向にあります。また、芋の品種によっても値が大きく異なるという研究結果が出ています。

「安田」は、芋麹焼酎黒麹焼酎で、芋の品種は「蔓無源氏」です。
蔓無源氏」を使った焼酎について、これまで、モノテルペンアルコールの分析が行われていなかったので、平成26年9月に、鹿児島県工業技術センターにお願いして、分析してもらいました。その結果が、下記の通りです。


この中で特筆することは、「安田」について「シトロネロール」の値が断然高くなっているということです。
ちなみに、「シトロネロール」は、ライチのような柑橘系の香りにつながると言われています。

これから、「安田」並びに、国分酒造の芋焼酎を飲む上で、参考にしてもらえると嬉しいです。