芋焼酎「flamingo orange」(フラミンゴオレンジ)新発売のご案内
昨年発売した「いも麹芋 丸造り」とは、酵母を変えて仕込んでみました。酵母の力で、これだけ柑橘系の香りが出るとは、ちょっと驚きでした。
この香りの要因を調べるため、焼酎の成分分析を行いました。芋焼酎独特の特徴香であるモノテルペンアルコールの中の、シトロネロールとネロールという2つの成分が、一般的な芋焼酎の10倍以上という、極端に高い値を示しました。
昨年発売の「いも麹芋 丸造り」から、今年は芋焼酎「flamingo orange」(フラミンゴオレンジ)として、平成30年6月より、発売することになりました。
「flamingo orange」(フラミンゴオレンジ)の成分分析結果は、以下の通りです。
シトロネロール、ネロールともに、柑橘系の香りにつながる成分です。このうち、ネロールの方に注目すると、ネロールの名前の由来は、ネロリ(ビターオレンジの花から抽出されるエッセンシャルオイル)からきていて、今回の「flamingo orange」(フラミンゴオレンジ)という名前も、このことが決め手となりました。
【発売までの経緯】
芋焼酎「flamingo orange」(フラミンゴオレンジ)は、「いも麹芋」の減圧蒸留の焼酎です。減圧蒸留というのは、蒸留器内部の圧力を下げて行う蒸留方法です。もろみの温度が50度ぐらいで蒸留できるため、焼酎の香味に重厚感を与えるような成分が少ない焼酎となり、クセのない焼酎が出来上がります。
実際に昨年、「いも麹芋」の減圧蒸留として発売した「いも麹芋 丸造り」は、クセのない非常に飲みやすい焼酎に仕上がりました。ただ、香りがおとなしすぎて、インパクトの欠ける面があり、2年目の仕込みを迎える2017年秋、特徴を出すためには、何かを変えないといけないと考えました。出した答えは、酵母を変えてみるということでした。
減圧蒸留の場合、全体的に香味成分の少ない焼酎になりますが、芳香成分であるエステル類や、芋焼酎の特徴香であるモノテルペンアルコールなどは、しっかりと残ります。鹿児島県工業技術センターが開発した「鹿児島香り酵母1号」は、芳香成分であるエステル類(酢酸イソアミル)が高くなる傾向があるとのことで、この酵母を使うことにしました。また、さつまいもは、"サツママサリ"全量で仕込むことにしました。
実際に仕込みが始まると、もろみの段階から、これまでに経験したことのないような、とてもいい香りがしました。そして減圧で蒸留すると、減圧蒸留を感じさせないほど、柑橘系の香りを感じる焼酎になりました。
この香りの要因を調べるため、成分分析を行いました。「鹿児島香り酵母1号」の特徴である酢酸イソアミルは、それほど高くなかったのですが、前述の通り、モノテルペンアルコールの中の、シトロネロールとネロールが、極端に高い値を示しました。
【小売希望価格】
1.8L 2,700円(税込 2,970円) 720ml 1,280円(税込 1,408円)
【アルコール度数】
26%
【発売時期】
平成30年6月頃より順次発売
芋焼酎「flamingo orange」(フラミンゴオレンジ)は、平成30年6月より順次出荷が始まり、全国の特約店で販売が始まります。
販売店が分からない場合は、最寄りの販売店をご紹介します。こちらのメールアドレスまで、ご希望の銘柄とお住まいの地域をお知らせ下さい。
尚、発売本数が非常に少ないので、売り切れの際は、ご了承下さい。