国分酒造は平成19年度より、一升瓶売上1本につき1円をどこかに寄付するという活動を行っておりまして、平成19年10月頃からは、一升瓶のラベルにもこのことを明記しております。
ただ、正直なところ、ここまですべきなのかどうか、いろいろと悩みました。というのも、企業の社会的責任という観点から考えて、企業が寄付などの社会貢献をするということは、ある意味義務的なことでことであり、実際、多くの企業が、何らかの形で寄付を行っていますので、「何を今更、いい人ぶって...」と思われる方も多いのではないかと...
しかも、ウチのような零細企業が、一升瓶1本につき1円の寄付を行っても、年間30万円程度の寄付となり、一般の企業からみれば、容易に寄付できる金額であり、ラベルに明記したり、新聞などの記事にすると、大げさになってしまうのではないかと考えました。
ただ、原点に戻って考えると、「どこの企業がいくら寄付をしたから偉い」といったような問題ではなく、この世の中には、病気で苦しんでいる子供たちや、災害などで家や家族を失って苦しんでいる方がたくさんおり、そういった方々を少しでも支えてゆくためには、こういった寄付の輪がどんどん広がってゆくことが大切なことです。
私(笹山)に5歳になる長男がいるのですが、生まれて間もなく鹿児島市立病院に7ヶ月ほど入院し、その後、東京女子医大で1歳になる前から手術を受け、今まで10回の手術を受けているのですが、私自身も医療の現場でいろんなことを勉強しました。この世の中には、病気で苦しんでいる子供達がたくさんいますが、ただ金銭的な理由などで、より良い医療をなかなか受けられない子たちも多いのです。
そういったことで、今後寄付の輪がどんどん広がってゆくことを期待して、ラベルに明記したり、新聞の記事にしてもらいました。国分酒造としても、ラベルに明記することで、今後とも「寄付」ということを意識して行うようにしますし、更には、現在対象を一升瓶のみにしているところを、四合瓶や五合瓶などにも広げたりといったようなことも考えてゆきたいと思っています。
尚、「1本につき1円の寄付」を考えついたのは、プロ野球・ソフトバンクホークスの和田毅投手が、1球投げる毎にワクチンを贈るとの活動を続けておりまして、このことを参考にさせて頂きました。和田投手、どうもありがとうございます。
今回の寄付活動は国分酒造が行うような形ですが、あくまでもこれを支えて頂いているのは、国分酒造の焼酎を飲んで頂いている皆様です。ですから、「国分酒造は代行しているだけで、実際に寄付をしているのは、飲んで頂いている皆様である」ということを認識して頂けると、大変嬉しく思います。
尚、平成20年度と平成21年度の寄付内容をとりまとめていますので、以下を参考にして下さい。
平成20年度の寄付内容
平成21年度の寄付内容
平成19年12月21日に、南日本新聞に記載された記事を添付します。
